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2024-02-05

犬と猫の歯周病について|3歳以上の犬猫では70%以上が発症

犬や猫にも歯周病があるということをご存じでしょうか。
歯周病は3歳以上の犬猫では70%以上が罹患していると言われています。

歯周病が進行すると、口腔内の痛みや違和感による食欲低下が起き、また増殖した細菌が血管に入り、全身に回ることで心臓や腎臓などに悪影響をもたらすなど、全身状態の悪化に繋がる場合があるため、しっかりと予防や治療を行うことが大切です。

今回は犬と猫の歯周病について解説していきます。



原因

歯周病は、プラーク(歯垢)を栄養源として増殖した歯周病原性細菌によって、歯肉や歯周組織に炎症が起こることが原因です。
犬や猫は歯垢が歯石に変化するまでの時間が非常に短く、3〜4日で歯垢が歯石に変わります歯石に変化するとご自宅のケアでは除去できなくなり、全身麻酔をかけてスケーリング(プラークや歯石を取る処置歯石除去)を実施する必要があります。

猫では、ヘルペスウイルスや猫エイズウイルス、猫白血病ウイルスなどの免疫力を低下させる感染症も歯周病悪化の一因になると言われています。


症状

歯周病には下記のような症状が現れます。

痛みのため、顔周りを触らせてくれなくなる
よだれが増える
口が臭くなる
硬い食べ物を残す、食べ方がおかしくなる
歯肉が赤く腫れる、血が出る など


診断方法

歯垢や歯石の付き具合や歯肉の状態や口臭などから歯周病が疑われた場合は、視診やレントゲン検査などを併用して診断します。

また、併せて治療の前に血液検査と胸部レントゲン検査を行い、他に体に異常がないかを確認します。


治療方法

歯周病の治療では、全身麻酔をかけてスケーリングをすることが有効な治療法です
また、スケーリングを行う前に歯周ポケットの深さや歯根膜の状態を確認します。
スケーリングの際には、グラついている歯は抜歯が行われます。

軽症の場合や、麻酔にリスクのある場合は抗生剤や消炎剤で一時的に痛みや症状を緩和できますが、歯周病が進行してしまうと、症状は再発してしまうので、適切なホームケアがとても大事になります。


予防法やご家庭での注意点

歯周病にならないようにするためにはご家庭でのデンタルケアが重要です。歯みがきが苦手な犬猫も多いので、歯に触られることから少しずつ慣らしていきましょう。

また硬いものを噛むことで歯垢が落ちやすくなるため、パウチや缶詰などの柔らかい食事よりもドライフードの方が歯周病になりにくいと言われています。歯周病が気になる方は、デンタルジェルや歯みがきガムを併用することも有効です。


まとめ

歯周病はご家庭でしっかり歯みがきをすることで予防ができます。
見た目は健康そうな歯でも、実は見えない部分(歯を支えている骨や歯周ポケットなど)で歯周病が進行している場合があります。
特に中高齢の犬や猫は口腔トラブルを抱えていることが多いので、定期的に動物病院でお口の中をチェックしてもらいましょう。



東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】

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