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2024-05-24

犬・猫・フェレットのフィラリア予防の重要性について

大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。

暖かくなりお出かけに最適な季節となってきましたね。皆さんはもうフィラリア予防は始めましたか?普段はお家にいる犬でも、散歩や外出で蚊に刺される機会は多くあります。

今回は犬や猫、フェレットのフィラリア予防について解説し、今一度その大切さを認識して頂ければと思います。


フィラリア症とは

フィラリアは寄生虫の一種で、フィラリア幼虫をもつ蚊に刺されることで小さな子虫が体内に入り込み感染します。子虫は犬や猫の血液中で脱皮を繰り返しながら成長し、最終的に成虫となったフィラリアが心臓や肺動脈に寄生します。
この子虫を駆虫し、成虫となることを阻止するのがフィラリア予防の仕組みです。

もう蚊が出ていないからと11月で予防をやめてしまう方がいらっしゃいますが、11月に刺されたときの子虫は12月に駆虫しなければ体内に残ってしまいます。そのため蚊が見られなくなる11月の、翌月12月末までしっかり予防を続ける必要があります。

また犬ほど頻度は高くありませんが、猫やフェレットもフィラリアに感染することがあります。猫の場合は主にスポット剤、フェレットは犬と同じ薬(飲み薬、スポット剤)での予防が可能です。


フィラリア症になってしまった場合の症状

初期は無症状ですが、徐々に食欲の減少運動不耐性(少しの運動で息が切れ、疲れやすくなる)、発咳の症状が見られます。進行すると呼吸困難腹水の貯留が現れ、最終的に死に至る危険な病気です。

フェレットのフィラリア症は診断が困難なため、事前の予防が重要です。感染すると肺水腫など重篤な状態となるため、室内飼育でもしっかりと予防しましょう。


フィラリア症にかかってしまう原因

フィラリアをもつ蚊に一度でも刺されるとフィラリアに感染してしまいます。そのため薬のあげ忘れや早めに予防をやめてしまうことはフィラリア症にかかってしまう大きなリスクになります。

また投薬したつもりでも、後から犬がこっそり吐き出していることがあるので気を付けましょう。


診断方法

フィラリア症の診断は簡易的な検査キットがあり、血液を1滴垂らし数分待つだけで感染を判定することができます。また血液を直接顕微鏡で観察し、血液中にフィラリアの子虫がいないかを確認します。


治療方法

駆虫薬はフィラリアの子虫にのみ効くため、成虫が産生する子虫を毎月駆虫薬で駆除し、成虫が寿命を迎えるのを待ちます。
一度に大量の子虫が体内で死ぬとショック症状を起こすことがあるので、投薬量や投薬後の様子に注意しながらステロイドや抗ヒスタミン剤を併用します。


予防法やご家庭での注意点

フィラリアは感染すると治療に期間を要し、時に命を奪いかねない疾患のため、しっかりとした予防が重要です。

予防薬にはフレーバー付きのものやビスケットタイプのものなど様々なタイプがあるので、愛犬や愛猫に合っている方法を獣医師とよく相談して決定しましょう。


東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】

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