
2024-05-29
鳥のメガバクテリア症について|愛鳥を守るために知っておきたい病気

大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
メガバクテリア症、またはマクロラブダス症としても知られているこの病気は、消化器に問題を引き起こすカビの仲間であるマクロラブダス酵母によって発生します。
国内では、特にセキセイインコやオカメインコなど、様々な鳥類がこの病気にかかることが確認されています。
予防が難しく、治療が遅れがちになると重篤な状態に陥ることもあるため、正しい知識の習得が非常に重要です。
今回は鳥のメガバクテリア症について詳しく説明していきます。
感染は主に、親鳥が吐き戻したエサを通じて雛に伝わることが多くありますが、汚染された嘔吐物や糞便が他の鳥の口に入ることで、他にも広がる可能性があります。
そのため、感染した鳥は他の鳥との接触を避けることが大切です。
しかし、ストレスや他の病気で免疫力が落ちている鳥、または幼い鳥の場合は、症状が出ることがあります。
メガバクテリア症の症状は軽度から重度まで様々ですが、発症すると以下のような症状が見られます。
・元気がなくなる
・食欲不振
・嘔吐、吐出
・下痢、未消化粒便(つぶつぶの便)など
重症化すると体重が徐々に減少していき、最終的には衰弱して命に関わることもあります。このため、初期症状を見逃さず、早めの対処が重要です。
また、状況によっては、レントゲン検査を追加で行うこともあります。これにより、消化器系の異常や他の合併症がないかを確認します。
この病気は早期に治療を開始すれば、通常は数週間で回復することが多いです。
しかし、治療が遅れると胃に重度のダメージを受けることがあり、その場合、治療期間が延長されることや、マクロラブダスが排除された後も症状が持続し、最終的には徐々に衰弱して死亡するケースも残念ながら存在します。そのため、早期発見と迅速な治療が非常に重要です。
また、回復して休薬をした後もメガバクテリアが再度出てくる場合があるため、定期的にしばらくは検便を行うことが望ましいです。
この病気は鳥の免疫力が低下した時に発症しやすくなるため、寒さや換羽期の栄養不良などのストレス要因に注意し、日頃から適切な飼育環境を整えることが大切です。
メガバクテリア症は世界中で広く蔓延しており、新しく迎える鳥が既に感染している可能性もあります。新しい鳥を家に迎えた際には、できるだけ早く糞便検査を行い、結果が出るまで他の鳥から隔離しておくことをお勧めします。
■他の鳥の記事はこちら
・鳥にみられる感染症と予防方法について
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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メガバクテリア症、またはマクロラブダス症としても知られているこの病気は、消化器に問題を引き起こすカビの仲間であるマクロラブダス酵母によって発生します。
国内では、特にセキセイインコやオカメインコなど、様々な鳥類がこの病気にかかることが確認されています。
予防が難しく、治療が遅れがちになると重篤な状態に陥ることもあるため、正しい知識の習得が非常に重要です。
今回は鳥のメガバクテリア症について詳しく説明していきます。
原因
メガバクテリア症は消化器に影響を及ぼす感染症で、マクロラブダスという酵母(カビの仲間)が鳥の胃に感染して病気を引き起こします。感染は主に、親鳥が吐き戻したエサを通じて雛に伝わることが多くありますが、汚染された嘔吐物や糞便が他の鳥の口に入ることで、他にも広がる可能性があります。
そのため、感染した鳥は他の鳥との接触を避けることが大切です。
症状
健康な鳥の場合は免疫力があるため、マクロラブダスに感染しても症状を示さずに無症状で過ごすことがあります。しかし、ストレスや他の病気で免疫力が落ちている鳥、または幼い鳥の場合は、症状が出ることがあります。
メガバクテリア症の症状は軽度から重度まで様々ですが、発症すると以下のような症状が見られます。
・元気がなくなる
・食欲不振
・嘔吐、吐出
・下痢、未消化粒便(つぶつぶの便)など
重症化すると体重が徐々に減少していき、最終的には衰弱して命に関わることもあります。このため、初期症状を見逃さず、早めの対処が重要です。
診断方法
診断は主に糞便検査によって行われます。感染した鳥の糞便を顕微鏡で詳しく調べることで、マクロラブダスの存在を確認します。また、状況によっては、レントゲン検査を追加で行うこともあります。これにより、消化器系の異常や他の合併症がないかを確認します。
治療方法
マクロラブダスは真菌の一種であるため、治療には抗真菌薬が用いられます。さらに、症状に応じて胃薬や吐き気止めの薬、抗生物質を使用することもあります。この病気は早期に治療を開始すれば、通常は数週間で回復することが多いです。
しかし、治療が遅れると胃に重度のダメージを受けることがあり、その場合、治療期間が延長されることや、マクロラブダスが排除された後も症状が持続し、最終的には徐々に衰弱して死亡するケースも残念ながら存在します。そのため、早期発見と迅速な治療が非常に重要です。
また、回復して休薬をした後もメガバクテリアが再度出てくる場合があるため、定期的にしばらくは検便を行うことが望ましいです。
予防法やご家庭での注意点
現在、メガバクテリア症を予防する特定の薬はありません。そのため、感染した鳥との接触を避け、症状の早期発見が非常に重要です。この病気は鳥の免疫力が低下した時に発症しやすくなるため、寒さや換羽期の栄養不良などのストレス要因に注意し、日頃から適切な飼育環境を整えることが大切です。
メガバクテリア症は世界中で広く蔓延しており、新しく迎える鳥が既に感染している可能性もあります。新しい鳥を家に迎えた際には、できるだけ早く糞便検査を行い、結果が出るまで他の鳥から隔離しておくことをお勧めします。
まとめ
もし鳥が嘔吐や下痢といった消化器系の症状を示した場合は、メガバクテリア症の可能性があるため、早めに動物病院へ連れていき、糞便検査を受けることが大切です。■他の鳥の記事はこちら
・鳥にみられる感染症と予防方法について
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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