2024-06-24
犬の外耳炎について|垂れ耳の犬やアレルギー体質の犬は要注意!
大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
愛犬が耳をしきりに掻いたり、頭を振ったり、耳から異臭がする場合は、外耳炎のサインかもしれません。
外耳炎は耳の外部から中耳にかけての部分に炎症が生じる病気で、早期に治療しないと症状が悪化する可能性があります。
今回は犬の外耳炎の症状や治療方法、予防方法などを詳しく解説します。
・寄生虫の侵入:ミミヒゼンダニなどの寄生虫が耳に寄生することで、痒みや炎症が発生します。
・アレルギー反応:食物アレルギーや環境アレルギーが原因で耳の自浄作用が低下し、外耳炎を引き起こすことがあります。アレルギーがあると耳が痒くなり、掻くことで炎症が悪化します。
アレルギー性皮膚炎についてはこちらで解説しています
・外部からの刺激:草や砂、ほこりなどの異物が耳に入り込むと、耳が傷ついて炎症が生じます。
・耳の構造や環境:垂れ耳の犬種や湿気の多い梅雨の時期、シャンプー後などは耳の中が蒸れやすくなり、炎症が発生しやすくなります。
・耳の腫瘍:耳の内部や周辺に腫瘍ができると、炎症の原因となることがあります。
これらの要因が耳の自浄作用を低下させると、常在している細菌や真菌が異常に繁殖し、外耳炎が悪化することがあります。特に垂れ耳の犬種やアレルギーを持つ犬は注意が必要です。
また、コッカー・スパニエルには原因不明の特発性炎症が起こることも知られています。
・黒い耳垢の増加:大量の黒い耳垢が出ることがあります。これはミミヒゼンダニの寄生による外耳炎症状の一つです。
・どろっとした耳垢:耳垢が通常よりも湿っぽく、どろっとした状態になることがあります。
・独特のにおい:耳から独特の不快なにおいがすることがあります。このにおいは、感染や炎症が進行しているサインかもしれません。
・耳の赤みや腫れ:耳が赤く腫れている場合、それは炎症が起きている証拠です。
・耳のできもの:耳の中や周辺にできものができることもあります。
外耳炎の原因によっては、激しい痒みを伴うことがあるため、愛犬が頻繁に耳を掻く、耳を床にこすりつける、頭を激しく振るなどを行うこともあります。
次に視診で耳の外観を確認し、耳の外側の赤みや腫れ、分泌物の状態をチェックします。
触診では耳の周囲を軽く触れて、炎症や腫れ、痛みがないかを確認します。
さらに、耳鏡やオトスコープを使用して耳道の内部を詳しく観察します。これにより、耳垢の量や耳道の狭さ、腫瘍の有無を確認することができます。
耳垢を採取して顕微鏡で検査し、細菌や真菌、寄生虫の存在を確認することも重要です。
必要に応じて、レントゲン検査や血液検査、細菌培養検査が行われることもあります。
・寄生虫感染の場合:ミミヒゼンダニなどの寄生虫が原因の場合、駆虫薬が使用されます。定期的な駆虫も予防に効果的です。
・アレルギーが原因の場合:アレルギー対応の食事やスキンケアが行われます。食物アレルギーの場合は、特定の食材を避ける食事療法が有効です。環境アレルギーの場合は、アレルゲンの除去や抗アレルギー薬の使用が検討されます。
・細菌感染が確認された場合:抗生物質の点耳薬や内服薬が投与されます。必要に応じて、抗菌作用のある耳洗浄液も使用されます。
・真菌感染の場合:抗真菌薬の点耳薬が使用されます。真菌感染は治療に時間がかかることが多いため、根気よく治療を続けることが大切です。
・腫瘍が原因の場合:腫瘍が原因で外耳炎が発生している場合、手術が必要になることもあります。腫瘍の種類や位置に応じて、最適な治療法が選ばれます。
これらの治療を組み合わせて外耳炎の症状を改善し、再発を防ぐことが目指されます。
外耳炎を繰り返しやすい場合、自宅での耳洗浄が必要になることもありますが、過剰な洗浄は逆効果になってしまうので、適度な頻度で行うことが重要です。どのくらいの頻度がよいかは、獣医師に相談しましょう。
シャンプーの後や水遊びの後は、耳の中をしっかり乾かすことが必要です。湿ったままだと外耳炎の原因になってしまうことがありますので、柔らかいタオルやコットンで優しく拭き取ってあげてください。
また、アレルギーがある場合は、その原因となるものを避けるようにしましょう。例えば、食物アレルギーなら、アレルゲンを含まない食事に変えることが大切です。環境アレルギーの場合は、家の中をできるだけ清潔に保ち、アレルゲンを減らす工夫が必要です。
さらに、定期的に動物病院で健康チェックを受けることも大事です。耳の状態をしっかり見てもらうことで、外耳炎の早期発見と早期治療が可能になります。何か気になる症状があれば、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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愛犬が耳をしきりに掻いたり、頭を振ったり、耳から異臭がする場合は、外耳炎のサインかもしれません。
外耳炎は耳の外部から中耳にかけての部分に炎症が生じる病気で、早期に治療しないと症状が悪化する可能性があります。
今回は犬の外耳炎の症状や治療方法、予防方法などを詳しく解説します。
外耳炎の原因
外耳炎は以下のようなさまざまな要因で引き起こされます。・寄生虫の侵入:ミミヒゼンダニなどの寄生虫が耳に寄生することで、痒みや炎症が発生します。
・アレルギー反応:食物アレルギーや環境アレルギーが原因で耳の自浄作用が低下し、外耳炎を引き起こすことがあります。アレルギーがあると耳が痒くなり、掻くことで炎症が悪化します。
アレルギー性皮膚炎についてはこちらで解説しています
・外部からの刺激:草や砂、ほこりなどの異物が耳に入り込むと、耳が傷ついて炎症が生じます。
・耳の構造や環境:垂れ耳の犬種や湿気の多い梅雨の時期、シャンプー後などは耳の中が蒸れやすくなり、炎症が発生しやすくなります。
・耳の腫瘍:耳の内部や周辺に腫瘍ができると、炎症の原因となることがあります。
これらの要因が耳の自浄作用を低下させると、常在している細菌や真菌が異常に繁殖し、外耳炎が悪化することがあります。特に垂れ耳の犬種やアレルギーを持つ犬は注意が必要です。
また、コッカー・スパニエルには原因不明の特発性炎症が起こることも知られています。
外耳炎の症状
犬が外耳炎になると、以下のような症状が現れることがあります:・黒い耳垢の増加:大量の黒い耳垢が出ることがあります。これはミミヒゼンダニの寄生による外耳炎症状の一つです。
・どろっとした耳垢:耳垢が通常よりも湿っぽく、どろっとした状態になることがあります。
・独特のにおい:耳から独特の不快なにおいがすることがあります。このにおいは、感染や炎症が進行しているサインかもしれません。
・耳の赤みや腫れ:耳が赤く腫れている場合、それは炎症が起きている証拠です。
・耳のできもの:耳の中や周辺にできものができることもあります。
外耳炎の原因によっては、激しい痒みを伴うことがあるため、愛犬が頻繁に耳を掻く、耳を床にこすりつける、頭を激しく振るなどを行うこともあります。
診断方法
外耳炎の診断は、まず問診から始まります。飼い主様から愛犬の症状や生活環境について詳しく聞き取りを行います。次に視診で耳の外観を確認し、耳の外側の赤みや腫れ、分泌物の状態をチェックします。
触診では耳の周囲を軽く触れて、炎症や腫れ、痛みがないかを確認します。
さらに、耳鏡やオトスコープを使用して耳道の内部を詳しく観察します。これにより、耳垢の量や耳道の狭さ、腫瘍の有無を確認することができます。
耳垢を採取して顕微鏡で検査し、細菌や真菌、寄生虫の存在を確認することも重要です。
必要に応じて、レントゲン検査や血液検査、細菌培養検査が行われることもあります。
治療方法
外耳炎の治療は、まず耳の洗浄から始まります。その後、外耳炎の原因に応じた治療が行われます。・寄生虫感染の場合:ミミヒゼンダニなどの寄生虫が原因の場合、駆虫薬が使用されます。定期的な駆虫も予防に効果的です。
・アレルギーが原因の場合:アレルギー対応の食事やスキンケアが行われます。食物アレルギーの場合は、特定の食材を避ける食事療法が有効です。環境アレルギーの場合は、アレルゲンの除去や抗アレルギー薬の使用が検討されます。
・細菌感染が確認された場合:抗生物質の点耳薬や内服薬が投与されます。必要に応じて、抗菌作用のある耳洗浄液も使用されます。
・真菌感染の場合:抗真菌薬の点耳薬が使用されます。真菌感染は治療に時間がかかることが多いため、根気よく治療を続けることが大切です。
・腫瘍が原因の場合:腫瘍が原因で外耳炎が発生している場合、手術が必要になることもあります。腫瘍の種類や位置に応じて、最適な治療法が選ばれます。
これらの治療を組み合わせて外耳炎の症状を改善し、再発を防ぐことが目指されます。
予防法や家庭での注意点
外耳炎を予防するためには、日々のケアが欠かせません。外耳炎を繰り返しやすい場合、自宅での耳洗浄が必要になることもありますが、過剰な洗浄は逆効果になってしまうので、適度な頻度で行うことが重要です。どのくらいの頻度がよいかは、獣医師に相談しましょう。
シャンプーの後や水遊びの後は、耳の中をしっかり乾かすことが必要です。湿ったままだと外耳炎の原因になってしまうことがありますので、柔らかいタオルやコットンで優しく拭き取ってあげてください。
また、アレルギーがある場合は、その原因となるものを避けるようにしましょう。例えば、食物アレルギーなら、アレルゲンを含まない食事に変えることが大切です。環境アレルギーの場合は、家の中をできるだけ清潔に保ち、アレルゲンを減らす工夫が必要です。
さらに、定期的に動物病院で健康チェックを受けることも大事です。耳の状態をしっかり見てもらうことで、外耳炎の早期発見と早期治療が可能になります。何か気になる症状があれば、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
まとめ
犬の外耳炎は、日々のケアと観察で予防することができます。特にアレルギーを持つ犬は再発しやすいので、定期的な耳掃除と適切なケアが重要です。飼い主様が愛犬の耳の異変に気づき、早めに動物病院を受診することで、愛犬の耳の健康を守ることができます。東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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