2024-06-26
犬のシャンプーについて┃適切な頻度ややり方を解説
大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
シャンプーは美容ケアだけではなく、犬の皮膚と被毛を清潔に保ち、健康をサポートするためにとても大切なことです。
しかし、自宅で愛犬のシャンプーをする場合、どれくらいの頻度で行えばいいのか、どのように行えばいいのか気になりますよね。
今回は、シャンプーの重要性、適切な頻度、選び方、そして効果的なシャンプーの方法について詳しく解説します。
皮膚病の大きな原因のひとつは、皮膚についた汚れや代謝によって出るフケ、皮脂などの老廃物です。
定期的にシャンプーをすることで、皮膚の健康を守りながら被毛の美しさも保つことができ、寄生虫や皮膚病の予防にも役立ちます。
もし愛犬に皮膚病などの問題がある場合は、「シャンプー療法」と呼ばれる治療法を適用することもあります。その際は獣医師と相談して、必要に応じた頻度でシャンプーを行いましょう。
シャンプーをやりすぎると皮膚の乾燥や刺激を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
普段シャンプーを選ぶ際には、保湿効果が高く、殺菌効果もあるものがおすすめです。また、乾きが早いシャンプーは皮膚に優しく、洗浄後のストレスを軽減します。油分を取りすぎないバランスの良いシャンプーが理想です。
①ブラッシングをする
被毛の絡まりや抜け毛を取り除くために、シャンプー前にブラッシングをします。
②ぬるま湯で濡らす
37℃~38℃程度のぬるま湯で全体をしっかりと濡らします。お湯をかけるときは、体の中心からではなく足先から始めてください。次にお尻、内股、背中、胸の順に濡らしていきます。
③シャンプー剤を泡立てる
シャンプー剤は、よく泡立ててから犬の体に塗布します。
④優しく洗う
優しくマッサージするように全身を洗い、特に内股は汚れが堆積しやすい場所なので、手を入れてしっかり洗いましょう。
背中や胸は面積が広いため、ラバーブラシなどでブラッシングしながら泡立てると良いでしょう。
頭や顔は、タオルやガーゼを濡らして拭くだけで十分です。
⑤十分にすすぐ
体全体が洗い終わったら、首元など高いところから下側へとお湯で流します。シャンプーが残らないように、しっかりすすぎましょう。
⑥水分を拭き取り、乾かす
シャンプー後はタオルで水分をしっかり拭き取り、その後ドライヤーで乾かします。
また、シャンプーのタイミングで肛門腺絞りを行うこともおすすめです。シャンプーの際なら、すぐに洗い流せるためお部屋に臭いがつく心配もありません。
肛門腺は、肛門の4時方向と8時方向にあります。ご自宅で肛門腺を絞る場合は、まず肛門腺の位置を確認し、指で軽く押さえます。そして、そのまま肛門に向かって徐々に押し出すようなイメージで絞ります。
この時、あまり強く押しすぎると、犬は痛みを感じてしまうことがありますので、優しく行うことが大切です。
肛門腺絞りの詳しいやり方については、獣医師やトリマーに相談すると安心です。
ただし、シャンプーが嫌いな犬にとっては大きなストレスになることもあります。お風呂場が怖い場所にならないように、普段からお風呂場に出入りさせたり、シャンプーの時間を少しでも短縮できるように飼い主様が事前に準備を行ったりするなどの工夫が大切です。
■当院の皮膚に関連する記事はこちらで解説しています
・犬と猫の皮膚糸状菌症について|人への感染リスクにも注意!
・犬のアレルギー性皮膚炎について|愛犬の痒み、掻き傷、原因はアレルギーかも
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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シャンプーは美容ケアだけではなく、犬の皮膚と被毛を清潔に保ち、健康をサポートするためにとても大切なことです。
しかし、自宅で愛犬のシャンプーをする場合、どれくらいの頻度で行えばいいのか、どのように行えばいいのか気になりますよね。
今回は、シャンプーの重要性、適切な頻度、選び方、そして効果的なシャンプーの方法について詳しく解説します。
シャンプーの重要性
シャンプーは、犬の皮膚と被毛を清潔に保つために欠かせないケアです。犬の皮膚は人間よりも薄くて敏感なので、皮膚病などのトラブルが起こりやすいと言われています。皮膚病の大きな原因のひとつは、皮膚についた汚れや代謝によって出るフケ、皮脂などの老廃物です。
定期的にシャンプーをすることで、皮膚の健康を守りながら被毛の美しさも保つことができ、寄生虫や皮膚病の予防にも役立ちます。
シャンプーの適切な頻度は?
シャンプーの頻度は、犬種や生活環境によって異なりますが、1~2週間に1回が目安です。もし愛犬に皮膚病などの問題がある場合は、「シャンプー療法」と呼ばれる治療法を適用することもあります。その際は獣医師と相談して、必要に応じた頻度でシャンプーを行いましょう。
シャンプーをやりすぎると皮膚の乾燥や刺激を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
シャンプーの選び方は?
シャンプー選びは、愛犬の皮膚と被毛の健康を保つために非常に重要です。シャンプーは必ず犬用のものを使いましょう。人と犬では皮膚のpHが異なるため、人間用のシャンプーを使わないように注意が必要です。普段シャンプーを選ぶ際には、保湿効果が高く、殺菌効果もあるものがおすすめです。また、乾きが早いシャンプーは皮膚に優しく、洗浄後のストレスを軽減します。油分を取りすぎないバランスの良いシャンプーが理想です。
シャンプーのやり方
効果的なシャンプーの手順は以下の通りです。①ブラッシングをする
被毛の絡まりや抜け毛を取り除くために、シャンプー前にブラッシングをします。
②ぬるま湯で濡らす
37℃~38℃程度のぬるま湯で全体をしっかりと濡らします。お湯をかけるときは、体の中心からではなく足先から始めてください。次にお尻、内股、背中、胸の順に濡らしていきます。
③シャンプー剤を泡立てる
シャンプー剤は、よく泡立ててから犬の体に塗布します。
④優しく洗う
優しくマッサージするように全身を洗い、特に内股は汚れが堆積しやすい場所なので、手を入れてしっかり洗いましょう。
背中や胸は面積が広いため、ラバーブラシなどでブラッシングしながら泡立てると良いでしょう。
頭や顔は、タオルやガーゼを濡らして拭くだけで十分です。
⑤十分にすすぐ
体全体が洗い終わったら、首元など高いところから下側へとお湯で流します。シャンプーが残らないように、しっかりすすぎましょう。
⑥水分を拭き取り、乾かす
シャンプー後はタオルで水分をしっかり拭き取り、その後ドライヤーで乾かします。
飼い主様へのアドバイス
シャンプーの必要性は、犬の体質などによって異なります。例えば、皮膚アレルギーを持っている犬の場合、花粉などを洗い流すために外から帰ったらシャンプーをする習慣をつけると良いでしょう。また、シャンプーのタイミングで肛門腺絞りを行うこともおすすめです。シャンプーの際なら、すぐに洗い流せるためお部屋に臭いがつく心配もありません。
肛門腺は、肛門の4時方向と8時方向にあります。ご自宅で肛門腺を絞る場合は、まず肛門腺の位置を確認し、指で軽く押さえます。そして、そのまま肛門に向かって徐々に押し出すようなイメージで絞ります。
この時、あまり強く押しすぎると、犬は痛みを感じてしまうことがありますので、優しく行うことが大切です。
肛門腺絞りの詳しいやり方については、獣医師やトリマーに相談すると安心です。
まとめ
犬のシャンプーは、健康を維持し、清潔な状態を保つために欠かせないケアです。適切な頻度で行い、愛犬に合ったシャンプーを選び、正しい方法でシャンプーすることが重要です。ただし、シャンプーが嫌いな犬にとっては大きなストレスになることもあります。お風呂場が怖い場所にならないように、普段からお風呂場に出入りさせたり、シャンプーの時間を少しでも短縮できるように飼い主様が事前に準備を行ったりするなどの工夫が大切です。
■当院の皮膚に関連する記事はこちらで解説しています
・犬と猫の皮膚糸状菌症について|人への感染リスクにも注意!
・犬のアレルギー性皮膚炎について|愛犬の痒み、掻き傷、原因はアレルギーかも
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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