
2024-12-04
犬・猫の膀胱炎について|症状と治療法|大田区の動物病院が解説

大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
愛犬や愛猫が急にトイレの回数が増えたり、排尿時に痛みを感じているような様子を見せたりすると、心配になりますよね。
こうした症状の背景には「膀胱炎」が潜んでいることが考えられます。膀胱炎は、犬や猫に比較的よく見られる病気ですが、放置せずに適切な対応が大切です。
今回は、犬と猫の膀胱炎について、原因や症状、治療方法、気を付けるべきポイントを詳しく解説していきます。
この炎症は、細菌の感染やストレス、結石などが原因となり、排尿時の痛みや、頻繁にトイレに行くような症状が見られることが特徴です。
犬も猫も膀胱炎になる可能性があり、特に猫では原因がはっきりしない「特発性膀胱炎」が多いとされています。
・頻尿
短時間に何度もトイレに行きますが、実際に出る尿の量が少ないか、全く出ないこともあります。
・トイレの時間が長い
トイレに入っている時間が普段より長くなることがあります。また、排尿のために何度も力んでいる様子が見られる場合は、膀胱炎の可能性があります。
・排尿時の痛み
トイレの最中や後に鳴いたり、痛がったりすることがあります。
・血尿
尿に血が混じる場合もあり、膀胱の炎症が進んでいるサインです。
・粗相
トイレ以外の場所で排泄してしまうことが増えることもあります。これは、排尿時の不快感や痛みによるものかもしれません。
・元気消失
食欲が落ちたり、普段のような元気がなくなったりする場合もあります。
・細菌感染
特に犬の場合、細菌感染が原因で膀胱炎になることが多く見られます。尿道を通じて細菌が膀胱に入り込み、炎症を引き起こします。
特にメス犬は尿道が短いため、オス犬よりも細菌感染を起こしやすい傾向があります。
・結石や尿路障害
結石や尿道の異常によって尿の流れがスムーズでなくなると、膀胱に炎症が起きやすくなります。
尿路結石症についてはこちらで解説しています
・基礎疾患
糖尿病や腎臓病といった基礎疾患も、膀胱炎の原因になることがあります。
糖尿病についてはこちらで解説しています
慢性腎臓病についてはこちらで解説しています
・原因不明(特発性膀胱炎)
猫の場合、原因が特定できない「特発性膀胱炎」がよく見られます。
これは、環境の変化や飼い主様の不在といったストレス、飲水量が少ないこと、肥満などが関係しているとされていますが、詳しいメカニズムはまだわかっていません。
・膀胱腫瘍
稀ではありますが、膀胱に発生する腫瘍が原因で膀胱炎を引き起こす場合があります。腫瘍には良性と悪性があり、膀胱の内壁を刺激して炎症を招くことがあります。
・尿検査
尿のpH、血液や細菌が混じっていないか、炎症性の細胞があるか、結晶があるかなどを確認します。
・超音波検査
膀胱の状態や結石の有無を詳しく調べるために行われます。
・レントゲン検査
尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)の中に結石がないかを確認します。
・血液検査
糖尿病や腎臓病などの基礎疾患が関係していないか、また体全体の健康状態を把握するために実施されます。
<内科療法>
細菌感染が原因の場合には、抗生物質を使用します。膀胱炎は再発しやすい病気でもあるため、獣医師の指示に従い、最後までしっかりと服用させることが重要です。
<ストレスの管理>
猫の場合、ストレスが膀胱炎の原因になることもあるため、ストレスを減らすための環境改善を行います。
静かな場所を確保し、飼い主様がそばにいることで安心感を与えることが大切です。
<食事療法>
結石が原因で膀胱炎を引き起こしている場合には、結石の形成を抑える専用の食事療法が効果的なこともあります。
<外科手術>
膀胱内に結石がある場合、その大きさや種類によっては外科手術による除去が選択されることがあります。
膀胱腫瘍の治療法は、腫瘍の種類や進行度によって異なります。
外科手術が可能な場合は、腫瘍を摘出することが一般的ですが、場所や大きさによっては完全な摘出が難しいこともあります。その場合、抗がん剤治療や放射線治療が選択肢となることがあります。
また、トイレを我慢させないようにするために、トイレは常に清潔に保ち、愛犬や愛猫が快適に排泄できる環境を整えましょう。
膀胱炎を予防するには、十分な水分補給と清潔なトイレが不可欠です。日々の観察とケアを心がけて、大切な愛犬や愛猫の健康を守りましょう。
気になることがあれば、どうぞ当院にご相談ください。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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愛犬や愛猫が急にトイレの回数が増えたり、排尿時に痛みを感じているような様子を見せたりすると、心配になりますよね。
こうした症状の背景には「膀胱炎」が潜んでいることが考えられます。膀胱炎は、犬や猫に比較的よく見られる病気ですが、放置せずに適切な対応が大切です。
今回は、犬と猫の膀胱炎について、原因や症状、治療方法、気を付けるべきポイントを詳しく解説していきます。
膀胱炎とは
膀胱炎とは、膀胱の内側の壁に炎症が起こる状態です。この炎症は、細菌の感染やストレス、結石などが原因となり、排尿時の痛みや、頻繁にトイレに行くような症状が見られることが特徴です。
犬も猫も膀胱炎になる可能性があり、特に猫では原因がはっきりしない「特発性膀胱炎」が多いとされています。
症状
膀胱炎にかかった犬や猫には、以下のような症状が見られます。・頻尿
短時間に何度もトイレに行きますが、実際に出る尿の量が少ないか、全く出ないこともあります。
・トイレの時間が長い
トイレに入っている時間が普段より長くなることがあります。また、排尿のために何度も力んでいる様子が見られる場合は、膀胱炎の可能性があります。
・排尿時の痛み
トイレの最中や後に鳴いたり、痛がったりすることがあります。
・血尿
尿に血が混じる場合もあり、膀胱の炎症が進んでいるサインです。
・粗相
トイレ以外の場所で排泄してしまうことが増えることもあります。これは、排尿時の不快感や痛みによるものかもしれません。
・元気消失
食欲が落ちたり、普段のような元気がなくなったりする場合もあります。
原因
膀胱炎の原因はさまざまですが、主に以下のような要因が考えられます。・細菌感染
特に犬の場合、細菌感染が原因で膀胱炎になることが多く見られます。尿道を通じて細菌が膀胱に入り込み、炎症を引き起こします。
特にメス犬は尿道が短いため、オス犬よりも細菌感染を起こしやすい傾向があります。
・結石や尿路障害
結石や尿道の異常によって尿の流れがスムーズでなくなると、膀胱に炎症が起きやすくなります。
尿路結石症についてはこちらで解説しています
・基礎疾患
糖尿病や腎臓病といった基礎疾患も、膀胱炎の原因になることがあります。
糖尿病についてはこちらで解説しています
慢性腎臓病についてはこちらで解説しています
・原因不明(特発性膀胱炎)
猫の場合、原因が特定できない「特発性膀胱炎」がよく見られます。
これは、環境の変化や飼い主様の不在といったストレス、飲水量が少ないこと、肥満などが関係しているとされていますが、詳しいメカニズムはまだわかっていません。
・膀胱腫瘍
稀ではありますが、膀胱に発生する腫瘍が原因で膀胱炎を引き起こす場合があります。腫瘍には良性と悪性があり、膀胱の内壁を刺激して炎症を招くことがあります。
診察方法
膀胱炎の診断には、必要に応じていくつかの検査が行われます。・尿検査
尿のpH、血液や細菌が混じっていないか、炎症性の細胞があるか、結晶があるかなどを確認します。
・超音波検査
膀胱の状態や結石の有無を詳しく調べるために行われます。
・レントゲン検査
尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)の中に結石がないかを確認します。
・血液検査
糖尿病や腎臓病などの基礎疾患が関係していないか、また体全体の健康状態を把握するために実施されます。
治療方法
膀胱炎の治療は、原因によって異なりますが、一般的には以下の方法が用いられます。<内科療法>
細菌感染が原因の場合には、抗生物質を使用します。膀胱炎は再発しやすい病気でもあるため、獣医師の指示に従い、最後までしっかりと服用させることが重要です。
<ストレスの管理>
猫の場合、ストレスが膀胱炎の原因になることもあるため、ストレスを減らすための環境改善を行います。
静かな場所を確保し、飼い主様がそばにいることで安心感を与えることが大切です。
<食事療法>
結石が原因で膀胱炎を引き起こしている場合には、結石の形成を抑える専用の食事療法が効果的なこともあります。
<外科手術>
膀胱内に結石がある場合、その大きさや種類によっては外科手術による除去が選択されることがあります。
膀胱腫瘍の治療法は、腫瘍の種類や進行度によって異なります。
外科手術が可能な場合は、腫瘍を摘出することが一般的ですが、場所や大きさによっては完全な摘出が難しいこともあります。その場合、抗がん剤治療や放射線治療が選択肢となることがあります。
気を付けるべきポイント
膀胱炎を予防するためには、十分な水分補給が効果的です。いつでも新鮮な水が飲めるようにしてあげることや、ウェットフードを活用して食事からも水分を摂取できるように工夫するのも良い方法です。また、トイレを我慢させないようにするために、トイレは常に清潔に保ち、愛犬や愛猫が快適に排泄できる環境を整えましょう。
まとめ
犬や猫の膀胱炎は、早期に発見し、適切に治療を進めることが大切です。日常の排尿の様子や行動の変化に注意を払い、異常が見られたら早めに動物病院で診察を受けましょう。また、治療中は獣医師の指導に従い、最後までしっかりと治療を続けることが再発予防につながります。膀胱炎を予防するには、十分な水分補給と清潔なトイレが不可欠です。日々の観察とケアを心がけて、大切な愛犬や愛猫の健康を守りましょう。
気になることがあれば、どうぞ当院にご相談ください。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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