
2024-12-18
愛犬を守るために知っておきたい!秋に注意したい感染症「レプトスピラ」|多摩川・下丸子エリアの飼い主様へ

大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
愛犬を連れて散歩に出かけることが多いこの季節ですが、「レプトスピラ感染症」という病気をご存じでしょうか?
これは犬だけでなく、人にも感染する可能性がある「人獣共通感染症」です。特に湿地や野生動物が多いエリアでは感染のリスクが高まるため、注意が必要です。
感染した場合、発熱や食欲不振、黄疸、腎臓病などの症状が現れることがあります。症状が重くなると命に関わるケースもあり、早期の診断と治療が非常に重要です。そのため、飼い主様が正しい知識を持ち、予防に努めることが大切です。
今回は、犬のレプトスピラ感染症の基礎知識から予防方法までを詳しくお伝えします。
秋は田んぼや湿地など、レプトスピラ菌が生息しやすい環境が増える季節です。農作業や水辺の活動が盛んになるこの時期には、感染が広がりやすいとされています。
愛犬と一緒に自然の多い場所を訪れることも多い秋だからこそ、感染症への意識を高めておくことが大切です。
川辺だけでなく、意外なことに繁華街でも感染のリスクがあります。繁華街はネズミが多く生息している場所でもあるため、こうしたエリアでの散歩や外出の際には細心の注意を払いましょう。
・汚染された水や土壌に触れる
レプトスピラ菌に汚染された水を飲んだり、汚染された土壌が皮膚や粘膜(特に傷がある場合)に接触したりすることで感染します。
・感染した動物との接触
感染した動物の尿や血液に触れたり、噛まれたりすることで感染することもあります。
レプトスピラ感染症の症状は、犬の健康状態や感染したレプトスピラ菌の種類(型がいくつかあります)によって異なります。
軽症の場合、発熱や食欲不振、元気がなくなるといった比較的軽い症状が見られます。しかし、感染が進行し重症化すると、腎臓や肝臓に大きな負担がかかり、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)や血尿といった症状が現れます。
さらに病状が進むと、歯茎からの出血や鼻血などの出血傾向が見られるようになります。最終的には、呼吸困難や心停止といった命に関わる状態に陥ることもあります。
特に重症化すると命を落とす危険もあるため、早期発見と適切な治療がとても重要です。愛犬に普段と異なる体調の変化が見られた際には、速やかに動物病院を受診するようにしましょう。
普段はそういった場所に行かない場合でも、家族でキャンプや川遊びをする際は注意が必要です。そんなときには、レプトスピラ単体のワクチン(単味ワクチン)を追加で接種する方法もあります。こうした準備をしておくと、万が一のリスクに備えられるので安心です。
また、日常生活の中でも、できるだけ不衛生な場所に近づかないよう気をつけることが大切です。例えば、汚れているドブや野生動物が出入りしそうな場所などは避けるようにしましょう。
・高熱が続く
・血が混じった嘔吐や下痢をしている
・血尿が出ている
・白目や歯茎、耳の内側が黄色くなる(黄疸)
・元気がなく、ぐったりしている
・体が小刻みに震える、またはこわばる
・浅い呼吸でハァハァと苦しそうにしている
これらの症状は急性の腎臓病や肝臓病、または出血傾向(体内で出血しやすい状態)が進行している可能性があり、緊急の対応が必要です。
下痢や嘔吐についてはこちらから
動物病院へ行く際には、以下の情報を整理して伝えられるようにしておきましょう。
・症状が出始めた時期や進行具合
・嘔吐や下痢の回数や頻度
・これまでのワクチン接種歴(特にレプトスピラワクチン)
・汚染された可能性がある環境(水辺やネズミが多い場所など)に近づいた経験があるか
また、レプトスピラは犬から人にも感染する可能性があるため、感染が疑われる場合は注意が必要です。愛犬に触れる際には手袋や防護衣を着用し、排泄物を片付けるときも十分に気をつけましょう。
早期の受診と適切な対応が、愛犬の回復につながります。気になる症状がある場合は迷わず獣医師に相談し、飼い主様自身も感染防止のための対策を忘れないようにしましょう。
もし感染が疑われる症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院へ相談してください。その際、愛犬だけでなく、ご自身や家族への感染にも気を配り、適切な対策を取りましょう。
大切な愛犬の健康を守るためにも、日頃から予防を意識し、異変には素早く対応することが大切です。秋の散歩やお出かけを安心して楽しむために、健康管理をしっかりと行いましょう。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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愛犬を連れて散歩に出かけることが多いこの季節ですが、「レプトスピラ感染症」という病気をご存じでしょうか?
これは犬だけでなく、人にも感染する可能性がある「人獣共通感染症」です。特に湿地や野生動物が多いエリアでは感染のリスクが高まるため、注意が必要です。
感染した場合、発熱や食欲不振、黄疸、腎臓病などの症状が現れることがあります。症状が重くなると命に関わるケースもあり、早期の診断と治療が非常に重要です。そのため、飼い主様が正しい知識を持ち、予防に努めることが大切です。
今回は、犬のレプトスピラ感染症の基礎知識から予防方法までを詳しくお伝えします。
レプトスピラ感染症(秋疫)とは?
レプトスピラ感染症は「秋疫(あきやみ)」とも呼ばれる人獣共通感染症です。この病気は、レプトスピラ菌という細菌が原因で発症し、特に秋が深まる11月頃に多く報告されるため、「秋疫」という名前がつけられました。秋は田んぼや湿地など、レプトスピラ菌が生息しやすい環境が増える季節です。農作業や水辺の活動が盛んになるこの時期には、感染が広がりやすいとされています。
愛犬と一緒に自然の多い場所を訪れることも多い秋だからこそ、感染症への意識を高めておくことが大切です。
下丸子や多摩川周辺の川辺では特に注意が必要!
レプトスピラ菌は、田んぼや水辺、湿地の土壌に潜む細菌です。さらに、ネズミが菌を媒介することでも知られています。そのため、多摩川沿いや下丸子周辺、川崎市の河川敷、遊歩道を散歩コースにしている愛犬には特に注意が必要です。川辺だけでなく、意外なことに繁華街でも感染のリスクがあります。繁華街はネズミが多く生息している場所でもあるため、こうしたエリアでの散歩や外出の際には細心の注意を払いましょう。
レプトスピラ感染症の感染経路と症状
レプトスピラ菌は、主に以下のような経路で感染します。
・汚染された水や土壌に触れる
レプトスピラ菌に汚染された水を飲んだり、汚染された土壌が皮膚や粘膜(特に傷がある場合)に接触したりすることで感染します。
・感染した動物との接触
感染した動物の尿や血液に触れたり、噛まれたりすることで感染することもあります。
レプトスピラ感染症の症状は、犬の健康状態や感染したレプトスピラ菌の種類(型がいくつかあります)によって異なります。
軽症の場合、発熱や食欲不振、元気がなくなるといった比較的軽い症状が見られます。しかし、感染が進行し重症化すると、腎臓や肝臓に大きな負担がかかり、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)や血尿といった症状が現れます。
さらに病状が進むと、歯茎からの出血や鼻血などの出血傾向が見られるようになります。最終的には、呼吸困難や心停止といった命に関わる状態に陥ることもあります。
特に重症化すると命を落とす危険もあるため、早期発見と適切な治療がとても重要です。愛犬に普段と異なる体調の変化が見られた際には、速やかに動物病院を受診するようにしましょう。
予防方法と対策
愛犬をレプトスピラ感染症から守るためには、定期的なワクチン接種がとても大切です。特に、多摩川沿いや田んぼの近くをお散歩コースにしている子、またネズミが多い地域にお住まいの場合は、7種混合や8種混合、また10種混合ワクチンが適しています。普段はそういった場所に行かない場合でも、家族でキャンプや川遊びをする際は注意が必要です。そんなときには、レプトスピラ単体のワクチン(単味ワクチン)を追加で接種する方法もあります。こうした準備をしておくと、万が一のリスクに備えられるので安心です。
また、日常生活の中でも、できるだけ不衛生な場所に近づかないよう気をつけることが大切です。例えば、汚れているドブや野生動物が出入りしそうな場所などは避けるようにしましょう。
レプトスピラ感染が疑われる場合の対処法
愛犬がレプトスピラ感染症を疑われる場合、以下の症状が見られたらすぐに動物病院を受診してください。・高熱が続く
・血が混じった嘔吐や下痢をしている
・血尿が出ている
・白目や歯茎、耳の内側が黄色くなる(黄疸)
・元気がなく、ぐったりしている
・体が小刻みに震える、またはこわばる
・浅い呼吸でハァハァと苦しそうにしている
これらの症状は急性の腎臓病や肝臓病、または出血傾向(体内で出血しやすい状態)が進行している可能性があり、緊急の対応が必要です。
下痢や嘔吐についてはこちらから
動物病院へ行く際には、以下の情報を整理して伝えられるようにしておきましょう。
・症状が出始めた時期や進行具合
・嘔吐や下痢の回数や頻度
・これまでのワクチン接種歴(特にレプトスピラワクチン)
・汚染された可能性がある環境(水辺やネズミが多い場所など)に近づいた経験があるか
また、レプトスピラは犬から人にも感染する可能性があるため、感染が疑われる場合は注意が必要です。愛犬に触れる際には手袋や防護衣を着用し、排泄物を片付けるときも十分に気をつけましょう。
早期の受診と適切な対応が、愛犬の回復につながります。気になる症状がある場合は迷わず獣医師に相談し、飼い主様自身も感染防止のための対策を忘れないようにしましょう。
まとめ
レプトスピラ感染症は、適切な予防と早期発見で防ぐことができる病気です。特に多摩川周辺にお住まいの飼い主様は、愛犬への予防接種を忘れずに行い、普段の散歩や生活環境での注意を心がけましょう。もし感染が疑われる症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院へ相談してください。その際、愛犬だけでなく、ご自身や家族への感染にも気を配り、適切な対策を取りましょう。
大切な愛犬の健康を守るためにも、日頃から予防を意識し、異変には素早く対応することが大切です。秋の散歩やお出かけを安心して楽しむために、健康管理をしっかりと行いましょう。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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