
2025-03-26
知っておきたい狂犬病予防|本当に必要?理由を徹底解説

大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
「日本では狂犬病が発生していないから、予防接種は必要ないのでは?」と考えたことはありませんか?実は、この考え方には大きな誤解があります。
狂犬病は一度発症すると、ほぼ100%の確率で命を落としてしまう恐ろしい病気です。現在、日本では長年の予防対策のおかげで発生がありませんが、この安全な状態を維持するためには、飼い主様一人ひとりの協力が欠かせません。
今回は、日本における狂犬病の現状や世界の感染リスク、そして予防接種の大切さについて解説します。
日本国内では1957年以降、狂犬病の発生は報告されていません。しかし、それは長年にわたる厳格な予防接種制度と検疫対策のおかげです。海外との交流が増え、動物の輸入も拡大している現代では、狂犬病ウイルスが国内に持ち込まれるリスクも決してゼロではありません。愛犬の健康を守り、日本の安全な環境を維持するためにも、定期的な予防接種が大切です。
<世界の狂犬病の状況>
・清浄国
日本、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどごく一部
・狂犬病が依然として発生している地域
アジア、アフリカ、南米の多くの国々
日本では厳格な検疫制度が整っていますが、それでも100%感染を防ぐことは難しいとされています。もし、予防接種を受けていない犬が感染源となってしまうと、一気に広がってしまうおそれがあります。だからこそ、今もなお狂犬病予防接種が重要なのです。
① 集団免疫を維持するため
狂犬病の感染を防ぐには、地域全体で70%以上の接種率を維持することが重要です。
これは「集団免疫」と呼ばれる考え方で、ワクチンを接種した犬が増えることで、万が一ウイルスが持ち込まれた場合でも、感染の広がりを抑えることができます。
接種率が低い地域では、この集団免疫が十分に機能せず、感染拡大のリスクが高まるため、すべての飼い主様が予防接種を継続することが大切なのです。
② 地域によるリスクの違いを解消するため
都市部では行政による啓発活動が進んでいるため接種率が比較的高い傾向にありますが、地方では接種率が十分でないケースもあります。
地域によっては狂犬病に対する危機感が薄く、情報が十分に伝わっていないこともあります。こうした地域格差をなくし、全国的に予防の意識を高めることが大切です。
③ 日本の「狂犬病清浄国」の地位を守るため
日本は世界でも数少ない「狂犬病清浄国」の一つです。しかし、近年は海外との交流が活発化し、動物の輸入も増えているため、日本国内でも警戒を続けなければなりません。
もし国内で狂犬病が発生すれば、「清浄国」としての地位を失い、検疫体制が厳格化するなど多くの影響が出ます。
「もう発生していないから大丈夫」ではなく、「これからも発生させないために続ける」ことが重要です。
<接種時期>
狂犬病予防接種は年に一度の接種が義務付けられています。4月~6月に自治体による集団接種が行われますが、4月~6月とそれ以外の時期でも動物病院では接種が可能です。
<ワクチン接種のメリット>
・愛犬の命を守ることができる
狂犬病は一度発症すると治療法がなく、致死率はほぼ100%の病気です。ワクチンを接種することで、愛犬が狂犬病に感染するリスクを防ぐことができます。
・公衆衛生に貢献できる
狂犬病は犬だけでなく、人間にも感染する危険な病気です。ワクチンを打つことで、社会全体の安全を守ることにつながります。
・万が一のトラブルを回避できる
犬が人を噛んでしまった場合、ワクチン未接種だと狂犬病感染の疑いが生じ、保健所の対応が必要になることもあります。ワクチンを打っておけば、こうした事態を防ぐことができます。
・利用できる施設が広がる
多くの施設では、ワクチン接種を利用条件としています。事前に接種を済ませておくことで、ドッグランやトリミングサロン、ペットホテルなど、愛犬と一緒に楽しめる施設の選択肢が広がります。
<接種後の注意点>
ごく稀にアレルギー反応(顔の腫れや呼吸困難)が見られることがあります。接種後は愛犬の様子を注意深く観察し、異常があればすぐに獣医師に相談してください。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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「日本では狂犬病が発生していないから、予防接種は必要ないのでは?」と考えたことはありませんか?実は、この考え方には大きな誤解があります。
狂犬病は一度発症すると、ほぼ100%の確率で命を落としてしまう恐ろしい病気です。現在、日本では長年の予防対策のおかげで発生がありませんが、この安全な状態を維持するためには、飼い主様一人ひとりの協力が欠かせません。
今回は、日本における狂犬病の現状や世界の感染リスク、そして予防接種の大切さについて解説します。
日本の狂犬病の現状
狂犬病の予防接種は法律で義務付けられていますが、接種率には地域ごとにばらつきがあります。東京都では約70%の犬が接種しているのに対し、地方では50~60%台にとどまる地域もあります。これは、狂犬病の発生を防ぐために推奨される「パンデミック防止ライン」(70%以上)を下回る地域があることを意味します。日本国内では1957年以降、狂犬病の発生は報告されていません。しかし、それは長年にわたる厳格な予防接種制度と検疫対策のおかげです。海外との交流が増え、動物の輸入も拡大している現代では、狂犬病ウイルスが国内に持ち込まれるリスクも決してゼロではありません。愛犬の健康を守り、日本の安全な環境を維持するためにも、定期的な予防接種が大切です。
日本を取り巻く狂犬病のリスク
世界に目を向けると、狂犬病がいまだに広く蔓延している国が多く存在します。特に東南アジアや南米では、犬だけでなく、野生動物を通じても狂犬病が広がっています。こうした国々との貿易や観光の増加により、日本にウイルスが持ち込まれるリスクも年々高まっています。<世界の狂犬病の状況>
・清浄国
日本、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどごく一部
・狂犬病が依然として発生している地域
アジア、アフリカ、南米の多くの国々
日本では厳格な検疫制度が整っていますが、それでも100%感染を防ぐことは難しいとされています。もし、予防接種を受けていない犬が感染源となってしまうと、一気に広がってしまうおそれがあります。だからこそ、今もなお狂犬病予防接種が重要なのです。
狂犬病予防の重要性
狂犬病は、犬だけでなく人にも感染し、一度発症すると致死率はほぼ100%という恐ろしい病気です。日本では長年の対策により発生を防いできましたが、この安全な状態を守るには、予防接種を受け続けることが大切です。その理由を詳しく見ていきましょう。① 集団免疫を維持するため
狂犬病の感染を防ぐには、地域全体で70%以上の接種率を維持することが重要です。
これは「集団免疫」と呼ばれる考え方で、ワクチンを接種した犬が増えることで、万が一ウイルスが持ち込まれた場合でも、感染の広がりを抑えることができます。
接種率が低い地域では、この集団免疫が十分に機能せず、感染拡大のリスクが高まるため、すべての飼い主様が予防接種を継続することが大切なのです。
② 地域によるリスクの違いを解消するため
都市部では行政による啓発活動が進んでいるため接種率が比較的高い傾向にありますが、地方では接種率が十分でないケースもあります。
地域によっては狂犬病に対する危機感が薄く、情報が十分に伝わっていないこともあります。こうした地域格差をなくし、全国的に予防の意識を高めることが大切です。
③ 日本の「狂犬病清浄国」の地位を守るため
日本は世界でも数少ない「狂犬病清浄国」の一つです。しかし、近年は海外との交流が活発化し、動物の輸入も増えているため、日本国内でも警戒を続けなければなりません。
もし国内で狂犬病が発生すれば、「清浄国」としての地位を失い、検疫体制が厳格化するなど多くの影響が出ます。
「もう発生していないから大丈夫」ではなく、「これからも発生させないために続ける」ことが重要です。
予防接種について
狂犬病の予防接種は、法律で義務付けられた大切な予防策です。接種のタイミングや費用についても知っておきましょう。<接種時期>
狂犬病予防接種は年に一度の接種が義務付けられています。4月~6月に自治体による集団接種が行われますが、4月~6月とそれ以外の時期でも動物病院では接種が可能です。
<ワクチン接種のメリット>
・愛犬の命を守ることができる
狂犬病は一度発症すると治療法がなく、致死率はほぼ100%の病気です。ワクチンを接種することで、愛犬が狂犬病に感染するリスクを防ぐことができます。
・公衆衛生に貢献できる
狂犬病は犬だけでなく、人間にも感染する危険な病気です。ワクチンを打つことで、社会全体の安全を守ることにつながります。
・万が一のトラブルを回避できる
犬が人を噛んでしまった場合、ワクチン未接種だと狂犬病感染の疑いが生じ、保健所の対応が必要になることもあります。ワクチンを打っておけば、こうした事態を防ぐことができます。
・利用できる施設が広がる
多くの施設では、ワクチン接種を利用条件としています。事前に接種を済ませておくことで、ドッグランやトリミングサロン、ペットホテルなど、愛犬と一緒に楽しめる施設の選択肢が広がります。
<接種後の注意点>
ごく稀にアレルギー反応(顔の腫れや呼吸困難)が見られることがあります。接種後は愛犬の様子を注意深く観察し、異常があればすぐに獣医師に相談してください。
まとめ
狂犬病予防接種は、愛犬を守るだけでなく、日本全体の安全を維持するためにも重要な役割を担っています。現在は発生がなくても、ウイルスが持ち込まれるリスクはゼロではありません。すべての飼い主様が予防接種を継続することで、この安全な環境を守ることができます。年に一度の接種を忘れずに行い、愛犬と安心して暮らしていきましょう。接種について不安や疑問があれば、ぜひ当院までご相談ください。東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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