
2025-03-28
愛犬の目が赤い・腫れている!|眼科疾患の症状と緊急性の判断方法

大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
愛犬の目が赤くて心配になったことはありませんか?犬にとって目の健康は、日常生活の快適さに直結する重要な要素です。眼科疾患があると、普段通りの行動が難しくなり、犬にとって大きなストレスとなります。
今回は、目の異常に気づいたときの対処方法や、犬によく見られる眼科疾患について詳しく解説します。
<結膜炎>
結膜炎は、目の表面を覆う膜(結膜)が炎症を起こした状態です。白目の部分が赤くなる、まぶたが腫れるなどの症状が見られます。犬の場合、まぶたをめくらないと白目が見えにくいため、飼い主様が異常に気づく頃には進行していることもあります。
結膜炎についてはこちらで解説しています
<白内障>
水晶体という目の中にある透明なレンズ部分が白く濁る病気で、視力の低下を引き起こすことがあります。進行のスピードは個体によって異なり、失明まで至るケースもあれば、生涯視力を維持できることもあります。
<緑内障>
眼圧の上昇が原因で視神経に障害をもたらす病気です。白目の充血や目の痛みを伴い、放置すると視力を失う危険があります。重症の場合、眼球が縮小し、顔立ちが変わることもあります。
<ブドウ膜炎>
ブドウ膜は、目を構成する虹彩、毛様体、脈絡膜を合わせた部分です。このブドウ膜が炎症を起こすことで、目が充血する、涙が増える、目をしょぼしょぼさせるなどの症状が現れます。
<外傷性の目の疾患>
目を引っ掻く、異物が入る、何かにぶつかるなどの外傷が原因で目に問題が生じることがあります。遊びや散歩の最中に起こりやすく、子どもと遊んでいて、目におもちゃや指が当たって怪我をするというケースも少なくありません。
<その他>
網膜剥離や眼底出血など、先天性または後天性の疾患が原因となる場合もあります。
・目が赤い、目が白い、涙や目やにが多いなど、見た目で分かる変化が1日以上続く
・痛みや痒みがありそうな様子
・症状がどんどん悪化している
・元気や食欲がなくなっている
短期間で治まる軽い症状もありますが、これらのような変化が見られる場合は早めの受診が安心です。
<定期的な健診を受ける>
涙の量の測定、角膜の傷の確認、眼圧の測定など、動物病院での専門的な検査を受けることで、見た目ではわからない目の異常にいち早く気づくことができます。
子犬の頃は先天性の目の病気、成犬では遊んでいる最中におこる外傷、シニアになると白内障など加齢と関わる病気など、年齢やライフスタイルによって起こり得る眼科疾患も異なるため、定期的に獣医師による健診を受けると安心です。
<日常生活でのケア>
室内の掃除をこまめに行い、ゴミやほこりが愛犬の目に入らないようにします。散歩の際は、草や砂埃などが目に入らないようなルートを選ぶことも大切です。
また、目の周りの毛が伸びすぎて目に入らないように、定期的にカットしてください。
また、日常生活の中で愛犬の目の変化に注意し、飼い主様が普段からしっかり愛犬の目を見てコミュニケーションを取ることも大切です。もし気になる症状がある場合は、迷わず動物病院にご相談ください。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
当院の診療案内はこちら
愛犬の目が赤くて心配になったことはありませんか?犬にとって目の健康は、日常生活の快適さに直結する重要な要素です。眼科疾患があると、普段通りの行動が難しくなり、犬にとって大きなストレスとなります。
今回は、目の異常に気づいたときの対処方法や、犬によく見られる眼科疾患について詳しく解説します。
犬の目の構造と働き
犬の目は人間と同じように周囲の状況を把握するための重要な感覚器官です。ただし、ピントを合わせる能力が弱いため、人間でいう遠視に近い見え方をしています。また、犬の目には、輝板(タペタム)という特殊な組織があり、これにより暗所での視力が優れていることが特徴です。一方で、色を感知する細胞の種類が少なく、人間ほど多くの色を見分けることはできません。主な眼科疾患と症状
犬に発生しやすい眼科疾患と、その代表的な症状について解説します。<結膜炎>
結膜炎は、目の表面を覆う膜(結膜)が炎症を起こした状態です。白目の部分が赤くなる、まぶたが腫れるなどの症状が見られます。犬の場合、まぶたをめくらないと白目が見えにくいため、飼い主様が異常に気づく頃には進行していることもあります。
結膜炎についてはこちらで解説しています
<白内障>
水晶体という目の中にある透明なレンズ部分が白く濁る病気で、視力の低下を引き起こすことがあります。進行のスピードは個体によって異なり、失明まで至るケースもあれば、生涯視力を維持できることもあります。
<緑内障>
眼圧の上昇が原因で視神経に障害をもたらす病気です。白目の充血や目の痛みを伴い、放置すると視力を失う危険があります。重症の場合、眼球が縮小し、顔立ちが変わることもあります。
<ブドウ膜炎>
ブドウ膜は、目を構成する虹彩、毛様体、脈絡膜を合わせた部分です。このブドウ膜が炎症を起こすことで、目が充血する、涙が増える、目をしょぼしょぼさせるなどの症状が現れます。
<外傷性の目の疾患>
目を引っ掻く、異物が入る、何かにぶつかるなどの外傷が原因で目に問題が生じることがあります。遊びや散歩の最中に起こりやすく、子どもと遊んでいて、目におもちゃや指が当たって怪我をするというケースも少なくありません。
<その他>
網膜剥離や眼底出血など、先天性または後天性の疾患が原因となる場合もあります。
緊急性の判断基準
愛犬の目に異常を見つけた場合、動物病院を受診すべきかどうか迷うことも多いかと思います。人間と同様に、目にゴミが入って一時的に涙がたくさん出たり、目が赤くなることはあるため、症状がすぐになくなれば様子を見ても良いでしょう。しかし、以下の症状が見られた場合は、速やかに動物病院を受診することをお勧めします。・目が赤い、目が白い、涙や目やにが多いなど、見た目で分かる変化が1日以上続く
・痛みや痒みがありそうな様子
・症状がどんどん悪化している
・元気や食欲がなくなっている
短期間で治まる軽い症状もありますが、これらのような変化が見られる場合は早めの受診が安心です。
予防と日常のケア
愛犬の目の健康を維持するために、日常のケアや環境整備を心掛けましょう。<定期的な健診を受ける>
涙の量の測定、角膜の傷の確認、眼圧の測定など、動物病院での専門的な検査を受けることで、見た目ではわからない目の異常にいち早く気づくことができます。
子犬の頃は先天性の目の病気、成犬では遊んでいる最中におこる外傷、シニアになると白内障など加齢と関わる病気など、年齢やライフスタイルによって起こり得る眼科疾患も異なるため、定期的に獣医師による健診を受けると安心です。
<日常生活でのケア>
室内の掃除をこまめに行い、ゴミやほこりが愛犬の目に入らないようにします。散歩の際は、草や砂埃などが目に入らないようなルートを選ぶことも大切です。
また、目の周りの毛が伸びすぎて目に入らないように、定期的にカットしてください。
まとめ
愛犬の目の健康は、全身の健康と生活の質に大きな影響を与えます。犬の目の異常は、症状が軽いうちは外からではわかりにくいことも少なくありません。定期的な健診を受けて、早期発見と早期治療に結び付けましょう。また、日常生活の中で愛犬の目の変化に注意し、飼い主様が普段からしっかり愛犬の目を見てコミュニケーションを取ることも大切です。もし気になる症状がある場合は、迷わず動物病院にご相談ください。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
当院の診療案内はこちら