
2025-03-31
フェレットの【肝臓の数値が高い】と言われたら|原因と対処法

大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
フェレットの血液検査で「肝臓の数値が高い」と指摘され、不安に思われる飼い主様もいらっしゃるかもしれません。しかし、数値が高いからといって必ずしも肝臓病であるとは限りません。
今回は、フェレットの肝臓の数値が高くなる原因や対処法について詳しく解説します。
<消化器系のトラブル>
食欲不振や消化不良が起きた場合、肝臓の数値に影響することがあります。このようなケースでは、消化器の状態が回復すると数値も改善することも多くみられます。
フェレットの消化器トラブルについてはこちらで解説しています
<肝臓や胆嚢の異常>
肝臓に嚢胞という袋状の構造物ができることがあります。また、胆嚢や胆管に胆泥という沈殿物が溜まったり、胆嚢の中にゼリー状の物質が溜まる胆嚢粘液嚢腫という病気が原因で数値が上がることもあります。
<中毒や外的要因>
アロマオイル(シトロネラなど)や殺虫剤などによる中毒が、肝臓の数値に影響を与える場合があります。また、ストレスが一因となることもあります。
<心臓病や腫瘍性疾患>
心臓病からの二次的な影響、リンパ腫などの腫瘍性疾患などが肝臓の数値に影響を与えることがあります。
フェレットのリンパ腫についてはこちらで解説しています
<食事管理のポイント>
良質な動物性たんぱく質と脂肪を中心としたバランスの良い食事を心がけましょう。フェレットは炭水化物や繊維質の消化が苦手なため、フルーツや野菜を与える際は特に注意が必要です。
<運動と遊びの工夫>
フェレットは運動を必要とする動物です。広めのケージを用意し、1日に1時間程度はケージから出して室内で思い切り体を動かせる時間を作りましょう。特に、円筒形のものの中をくぐりぬけて遊ぶことが大好きなので、チューブ状のおもちゃを用意してあげると良いでしょう。ケージから出している間は事故が起こりやすいため、一人遊びをさせず飼い主様が目を離さないことが大切です。
<ストレス管理>
フェレットは環境の変化に敏感です。ケージ内のレイアウトの変更などは大きなストレスとなることもあるため、できるだけ控えましょう。
また、フェレットは暑さが苦手なため、室温は18℃~25℃を維持することが理想です。特に5歳前後のシニア期には寒さで体調を崩しやすくなり、インスリノーマの発作が出ることもあるため、25℃前後を目安に保つようにしましょう。
基本的には、人間が快適に感じる気温がフェレットにとっても過ごしやすいとされています。季節の変わり目や急激な温度変化には十分注意し、快適な環境を整えてあげましょう。
疑問や不安がある場合は、ぜひ当院にご相談ください。一緒に最適な方法を見つけていきましょう。
■関連する記事はこちらです
・フェレットによく見られる症状┃原因となる病気について解説!
・初めてフェレットを飼い始めた際に気をつけること
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
当院の診療案内はこちら
フェレットの血液検査で「肝臓の数値が高い」と指摘され、不安に思われる飼い主様もいらっしゃるかもしれません。しかし、数値が高いからといって必ずしも肝臓病であるとは限りません。
今回は、フェレットの肝臓の数値が高くなる原因や対処法について詳しく解説します。
フェレットの肝臓病の特徴
肝臓の働きは多岐に渡りますが、栄養の代謝と貯蔵、不要な物質の解毒、胆汁の合成と分泌が主な役割です。フェレットの肝臓病の特徴としては、リンパ肉腫のような腫瘍性の疾患が比較的多く見られる点が挙げられます。肝臓の数値と重症度について
肝臓の数値は、肝臓自体の問題だけでなく、食事内容や他の臓器のトラブルによっても変動します。一度の血液検査で数値が高い場合でも、必ずしも重篤な肝臓病を意味するわけではありません。過度な心配はせず、まずは獣医師と相談し、必要に応じて追加の検査を進めましょう。普段から動物病院で定期健診を受け、血液検査のデータを蓄積しておくことも重要です。数値が高くなる主な原因
フェレットの肝臓の数値が高くなる原因には、以下のようなものがあります。<消化器系のトラブル>
食欲不振や消化不良が起きた場合、肝臓の数値に影響することがあります。このようなケースでは、消化器の状態が回復すると数値も改善することも多くみられます。
フェレットの消化器トラブルについてはこちらで解説しています
<肝臓や胆嚢の異常>
肝臓に嚢胞という袋状の構造物ができることがあります。また、胆嚢や胆管に胆泥という沈殿物が溜まったり、胆嚢の中にゼリー状の物質が溜まる胆嚢粘液嚢腫という病気が原因で数値が上がることもあります。
<中毒や外的要因>
アロマオイル(シトロネラなど)や殺虫剤などによる中毒が、肝臓の数値に影響を与える場合があります。また、ストレスが一因となることもあります。
<心臓病や腫瘍性疾患>
心臓病からの二次的な影響、リンパ腫などの腫瘍性疾患などが肝臓の数値に影響を与えることがあります。
フェレットのリンパ腫についてはこちらで解説しています
診断から治療まで
肝臓の数値が高いと診断された場合、どの数値がどれほど高いのか、また、他の臓器の数値は正常なのかによって治療方針は異なります。獣医師は、飼い主様から日頃の症状の聞き取りを行ったうえで、必要に応じて超音波検査やレントゲン検査などの画像診断を行い、総合的な判断のもとで治療方法を決定します。日常的なケアと予防
フェレットの肝臓を守るためにご家庭でできる日常的なケアとして、食事管理や運動の工夫が挙げられます。<食事管理のポイント>
良質な動物性たんぱく質と脂肪を中心としたバランスの良い食事を心がけましょう。フェレットは炭水化物や繊維質の消化が苦手なため、フルーツや野菜を与える際は特に注意が必要です。
<運動と遊びの工夫>
フェレットは運動を必要とする動物です。広めのケージを用意し、1日に1時間程度はケージから出して室内で思い切り体を動かせる時間を作りましょう。特に、円筒形のものの中をくぐりぬけて遊ぶことが大好きなので、チューブ状のおもちゃを用意してあげると良いでしょう。ケージから出している間は事故が起こりやすいため、一人遊びをさせず飼い主様が目を離さないことが大切です。
<ストレス管理>
フェレットは環境の変化に敏感です。ケージ内のレイアウトの変更などは大きなストレスとなることもあるため、できるだけ控えましょう。
また、フェレットは暑さが苦手なため、室温は18℃~25℃を維持することが理想です。特に5歳前後のシニア期には寒さで体調を崩しやすくなり、インスリノーマの発作が出ることもあるため、25℃前後を目安に保つようにしましょう。
基本的には、人間が快適に感じる気温がフェレットにとっても過ごしやすいとされています。季節の変わり目や急激な温度変化には十分注意し、快適な環境を整えてあげましょう。
定期健診のすすめ
ご家庭での日々の観察とケアに加え、血液検査などを通じて体の状態を客観的に把握することも重要です。動物病院での定期的な健診を受けることで、早期発見と早期治療につなげましょう。まとめ
フェレットの肝臓の数値が高い場合でも、必要以上に心配せず、獣医師と相談しながら適切な対応を進めることが大切です。また、定期的な健診により血液のデータを蓄積することで、病気の予防や早期発見に役立てることができます。日々のケアを通じて、フェレットが健やかな生活を送れるようにサポートしてあげましょう。疑問や不安がある場合は、ぜひ当院にご相談ください。一緒に最適な方法を見つけていきましょう。
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・初めてフェレットを飼い始めた際に気をつけること
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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