2025-09-03
犬や猫の血便|考えられる原因と受診の目安を解説

大田区、下丸子、矢口を中心に幅広い動物の診療を行う「まるこ未来動物病院」です。
犬や猫の便に血が混じっているのを見つけると「大丈夫かな?」「命にかかわる病気だったらどうしよう」と、不安を感じる飼い主様も多いのではないでしょうか。
血便は、愛犬・愛猫の体調に変化が起きているサインのひとつです。なかには重い病気が隠れていることもありますが、すべてが深刻なものとは限りません。
今回は、血便の原因、受診の目安について詳しくご紹介します。
・表面に鮮やかな赤い血が付いている場合
直腸や肛門など、肛門に近い部分からの出血が疑われます。
・便全体が黒っぽくタール状になっている場合
胃や小腸といった消化管の上部からの出血が考えられます。
また、血便のほかに下痢・嘔吐・食欲不振などがみられる場合は、腸全体の炎症や感染、腫瘍などのおそれもあります。便の状態だけで判断するのは難しいため、併発している症状にも注意が必要です。
<主な原因>
血便の原因は多岐にわたり、一時的で軽度なものから、継続的に治療が必要な病気までさまざまです。
▼一時的な原因(軽症)
以下のようなケースでは、一時的な体調不良やストレスによって血便が出ることがあります。
・食べ慣れないものによる腸への刺激
・誤食(異物や鳥のフン、人の食べ物など)による腸への刺激や一時的な感染
・引っ越しや来客、留守番時間の変化などの強いストレス
元気や食欲があり、血便が一度きりでその後の排便が正常であれば、半日〜1日程度様子を見てもよいこともあります。ただし、少しでも不安がある場合は早めにご相談ください。
▼慢性的・重篤な原因(要受診)
次のような病気が原因となっている場合には、血便が何日も続いたり、元気がなくなるなど他の症状を伴ったりすることが多く、早めの受診が必要です。
・寄生虫感染(コクシジウム・鞭虫など)
腸の中に寄生虫が入り込み、腸粘膜を傷つけて出血や下痢を引き起こします。特に子犬・子猫では注意が必要です。
・慢性腸症(リンパ球性形質細胞性腸炎など)
体の免疫反応によって腸に慢性的な炎症が起こり、血便や体重減少、食欲低下、嘔吐などが続くことがあります。
・腸の腫瘍やポリープ
腸の内側にできた腫瘍やポリープが出血の原因になることがあります。高齢の犬や猫に多く見られます。
・急性の出血性腸炎
突然、大量の血便や激しい下痢が見られる病気で、急速に体調が悪化することもあります。短時間で重症化するおそれがあるため、早急な受診が必要です。
こうした原因が隠れている場合、時間の経過とともに症状が進行するおそれもあるため、早めに診察を受けて、適切な検査と治療につなげることが大切です。
<受診が必要なサインとは?>
以下のような症状がみられる場合には、できるだけ早めに動物病院にご相談ください。
・血便が何度も繰り返される
・下痢や嘔吐を伴う
・食欲や元気がない
・急に体重が減った
・血の量が多く、便全体が赤黒くみえる
・子犬・子猫やシニア期の犬猫など、体力が低下しやすい年齢の場合
早期の受診によって、重い病気の兆候を見逃さず、適切な治療へつなげることができます。
<診察から検査までの流れ>
当院では、症状の程度や経過に応じて、段階的に検査を行っていきます。無理のない範囲で、必要十分な診療をご提案しています。
▼初診時の基本診察
・丁寧な問診、視診、触診
・直腸検査:指を使って肛門や直腸のしこり・異常の有無を確認します(痛みの少ない基本的な検査です)
▼必要に応じた段階的な検査
・便検査:寄生虫や病原菌の有無を調べます
・血液検査:貧血や炎症反応、脱水の有無を確認します
・レントゲン検査:腸のガスの溜まり具合や異物、腫瘍の疑いを調べます
・エコー(超音波)検査:腸や周囲の状態を詳しく確認し、炎症や腫瘍の有無を調べます
・内視鏡検査:症状が慢性的に続く場合など、より精密な診断が必要なときに実施します
▼麻酔を伴う検査の前には
内視鏡検査など麻酔が必要な検査を行う際には、安全性を最優先に考え、必ず事前にレントゲン検査を実施します。心臓や肺の状態を把握し、リスクの少ない状態で検査を進められるように配慮しています。
特に春や秋の季節の変わり目は気温差や環境の変化で体調を崩しやすく、梅雨など高温多湿な時期には腸内環境が乱れやすくなります。こうした時期には下痢や血便が増える傾向があるため、注意が必要です。
<当院の診療体制について>
まるこ未来動物病院では、血便をはじめとするさまざまな症状に対して、次のような基本方針で診療にあたっています。
・症状の程度や背景に応じて、過不足のない適切な検査と治療を提案
・軽度の場合は便検査と内服薬による経過観察で対応
・慢性化・重症化が疑われる場合は、レントゲンや内視鏡による精密検査を実施
・飼い主様との丁寧な対話を重ねながら、納得感のある治療方針を共有
「必要なことはしっかり、不要なことはしない」を基本とし、犬や猫の体への負担と飼い主様のご不安のどちらにも配慮した診療を心がけています。
まるこ未来動物病院では「今この子に必要な検査と治療は何か?」を丁寧に見極めながら、飼い主様としっかり話し合い、一緒に治療方針を考えてまいります。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
■関連する記事はこちらです
・犬や猫に嘔吐や下痢が見られたら|SOSサインを見逃さないで
・犬の胃腸炎について┃季節の変わり目の体調の変化、下痢や嘔吐に注意!
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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犬や猫の便に血が混じっているのを見つけると「大丈夫かな?」「命にかかわる病気だったらどうしよう」と、不安を感じる飼い主様も多いのではないでしょうか。
血便は、愛犬・愛猫の体調に変化が起きているサインのひとつです。なかには重い病気が隠れていることもありますが、すべてが深刻なものとは限りません。
今回は、血便の原因、受診の目安について詳しくご紹介します。
血便とは?見た目と原因の目安
血便とは、便に血が混じっている状態を指します。出血している場所によって、便の色や血の付き方に特徴があるため、見た目はひとつの手がかりになります。・表面に鮮やかな赤い血が付いている場合
直腸や肛門など、肛門に近い部分からの出血が疑われます。
・便全体が黒っぽくタール状になっている場合
胃や小腸といった消化管の上部からの出血が考えられます。
また、血便のほかに下痢・嘔吐・食欲不振などがみられる場合は、腸全体の炎症や感染、腫瘍などのおそれもあります。便の状態だけで判断するのは難しいため、併発している症状にも注意が必要です。
<主な原因>
血便の原因は多岐にわたり、一時的で軽度なものから、継続的に治療が必要な病気までさまざまです。
▼一時的な原因(軽症)
以下のようなケースでは、一時的な体調不良やストレスによって血便が出ることがあります。
・食べ慣れないものによる腸への刺激
・誤食(異物や鳥のフン、人の食べ物など)による腸への刺激や一時的な感染
・引っ越しや来客、留守番時間の変化などの強いストレス
元気や食欲があり、血便が一度きりでその後の排便が正常であれば、半日〜1日程度様子を見てもよいこともあります。ただし、少しでも不安がある場合は早めにご相談ください。
▼慢性的・重篤な原因(要受診)
次のような病気が原因となっている場合には、血便が何日も続いたり、元気がなくなるなど他の症状を伴ったりすることが多く、早めの受診が必要です。
・寄生虫感染(コクシジウム・鞭虫など)
腸の中に寄生虫が入り込み、腸粘膜を傷つけて出血や下痢を引き起こします。特に子犬・子猫では注意が必要です。
・慢性腸症(リンパ球性形質細胞性腸炎など)
体の免疫反応によって腸に慢性的な炎症が起こり、血便や体重減少、食欲低下、嘔吐などが続くことがあります。
・腸の腫瘍やポリープ
腸の内側にできた腫瘍やポリープが出血の原因になることがあります。高齢の犬や猫に多く見られます。
・急性の出血性腸炎
突然、大量の血便や激しい下痢が見られる病気で、急速に体調が悪化することもあります。短時間で重症化するおそれがあるため、早急な受診が必要です。
こうした原因が隠れている場合、時間の経過とともに症状が進行するおそれもあるため、早めに診察を受けて、適切な検査と治療につなげることが大切です。
受診の目安と診断の流れ|まるこ未来動物病院のアプローチ
血便がみられるとき、どのタイミングで受診すべきか、悩まれる飼い主様も多いのではないでしょうか。まずは、受診の目安となるサインを把握しておきましょう。<受診が必要なサインとは?>
以下のような症状がみられる場合には、できるだけ早めに動物病院にご相談ください。
・血便が何度も繰り返される
・下痢や嘔吐を伴う
・食欲や元気がない
・急に体重が減った
・血の量が多く、便全体が赤黒くみえる
・子犬・子猫やシニア期の犬猫など、体力が低下しやすい年齢の場合
早期の受診によって、重い病気の兆候を見逃さず、適切な治療へつなげることができます。
<診察から検査までの流れ>
当院では、症状の程度や経過に応じて、段階的に検査を行っていきます。無理のない範囲で、必要十分な診療をご提案しています。
▼初診時の基本診察
・丁寧な問診、視診、触診
・直腸検査:指を使って肛門や直腸のしこり・異常の有無を確認します(痛みの少ない基本的な検査です)
▼必要に応じた段階的な検査
・便検査:寄生虫や病原菌の有無を調べます
・血液検査:貧血や炎症反応、脱水の有無を確認します
・レントゲン検査:腸のガスの溜まり具合や異物、腫瘍の疑いを調べます
・エコー(超音波)検査:腸や周囲の状態を詳しく確認し、炎症や腫瘍の有無を調べます
・内視鏡検査:症状が慢性的に続く場合など、より精密な診断が必要なときに実施します
▼麻酔を伴う検査の前には
内視鏡検査など麻酔が必要な検査を行う際には、安全性を最優先に考え、必ず事前にレントゲン検査を実施します。心臓や肺の状態を把握し、リスクの少ない状態で検査を進められるように配慮しています。
最近の傾向とまるこ未来動物病院の診療体制
近年、犬や猫の血便に関するご相談が増加しており、当院でもその傾向がみられます。特に春や秋の季節の変わり目は気温差や環境の変化で体調を崩しやすく、梅雨など高温多湿な時期には腸内環境が乱れやすくなります。こうした時期には下痢や血便が増える傾向があるため、注意が必要です。
<当院の診療体制について>
まるこ未来動物病院では、血便をはじめとするさまざまな症状に対して、次のような基本方針で診療にあたっています。
・症状の程度や背景に応じて、過不足のない適切な検査と治療を提案
・軽度の場合は便検査と内服薬による経過観察で対応
・慢性化・重症化が疑われる場合は、レントゲンや内視鏡による精密検査を実施
・飼い主様との丁寧な対話を重ねながら、納得感のある治療方針を共有
「必要なことはしっかり、不要なことはしない」を基本とし、犬や猫の体への負担と飼い主様のご不安のどちらにも配慮した診療を心がけています。
まとめ
犬や猫の血便はよくある症状のひとつですが、その原因は非常に幅広く、なかには命にかかわる病気が隠れていることもあります。便の色や状態、出血の程度、そして元気・食欲といった全身の様子を観察し、少しでも不安を感じたときは早めのご相談をおすすめします。まるこ未来動物病院では「今この子に必要な検査と治療は何か?」を丁寧に見極めながら、飼い主様としっかり話し合い、一緒に治療方針を考えてまいります。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
■関連する記事はこちらです
・犬や猫に嘔吐や下痢が見られたら|SOSサインを見逃さないで
・犬の胃腸炎について┃季節の変わり目の体調の変化、下痢や嘔吐に注意!
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
▶ 当院の診療案内はこちら
初めての方はこちらもチェック!
▶ よくあるご質問(FAQ)を読む



