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2024-02-05

フェレットの副腎腫瘍について|脱毛や発情の兆候がみられたら要注意!

副腎腫瘍は中高齢のフェレットに頻発する疾患です。副腎とは腎臓の側に左右1つずつある臓器で、さまざまなホルモンを分泌する役割があります。
犬やヒトの副腎腫瘍ではコルチゾールというホルモンが過剰になりそれに伴う症状が現れますが、フェレットでは性ホルモンが過剰となることが特徴であり、症状も異なります。

今回はフェレットの副腎腫瘍について解説していきます。


原因

明確な原因はわかっていませんが、遺伝的な要因(もともと本疾患にかかりやすい素質がある)が多いです。他にも早期の避妊去勢手術や紫外線の曝露の時間などが関与しているとも考えられています。

早期の避妊去勢手術により本来、精巣や卵巣に作用すべき性腺刺激ホルモンが除去されるため、副腎の性ホルモン分泌組織に作用してしまいます。その刺激を受けた副腎は次第に過形成(組織が発達し大きくなること)となり、やがて腫瘍化すると言われています。


症状

代表的な症状は脱毛で、尾の背側から徐々に背中やお腹まで広がり、手足や顔を残して全ての毛が抜け落ちることがあります。しかし、脱毛の仕方は個体によって様々です。
他にも、性ホルモンが過剰に分泌されるため、下記のような症状も確認されています。

メス:外陰部の腫れ、乳腺が張って乳頭が目立つ

オス:前立腺肥大による排尿困難または尿閉、乳腺が張る(女性ホルモンの影響)、性格の変化(攻撃的になることも)、尿をいたるところにするなどのマーキング行動、皮脂分泌の増加による体臭の悪化


診断方法

エコー検査で腫大した副腎を確認します。性ホルモンの値は血液検査で測定することも可能です。
また副腎の大きさに明らかな異常がなくても、脱毛や膣の腫れ・尿閉などの症状があり、他の疾患を除外できる場合は副腎腫瘍と仮診断し治療を開始することもあります。


治療方法

内科治療外科治療があります。
内科治療は性ホルモンの分泌を抑制する薬を当院では3週間に1回の注射をします。あくまで対症療法なので、注射をやめると症状が再発してしまいます。

外科治療は腫瘍を副腎ごと切除します。フェレットの体格にもよりますが、副腎が0.7cm以上で腫大傾向と判断されることが多く、1.0cm程度あれば外科の適応となります。
正常なもう片方の副腎が残れば、健康への悪影響はありません。

治療方針は、およそ3週間ごとに副腎のサイズをチェックし、腫大化のスピードなど腫瘍の挙動を細かくみながら決定していきます。


まとめ

フェレットの副腎腫瘍は転移することは稀で、切除後は比較的良好な経過を辿るといわれていますが、中には術後に突然死を起こす子やすぐにもう片方の副腎も腫瘍化してしまう子がいます。
外科と内科、双方のメリットとデメリットをよく理解して治療を進めていくようにしましょう。
脱毛などの症状が見られた場合は早めに当院までご相談ください


■フェレットについては下記の記事でも解説しています。
初めてフェレットを飼い始めた際に気をつけること
フェレットのインスリノーマについて|三大腫瘍とよばれる病気の1つ



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