
2023-08-01
初めてフェレットを飼い始めた際に気をつけること

フェレットはつぶらな瞳と人懐っこい性格から、エキゾチックアニマルの中でも人気の高い動物です。そのため、1度は飼ってみたいと思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、飼い方がよくわからないという方も少なくないでしょう。
そこで今回は、フェレットの飼い方について詳しく解説していきます。
フェレットの性格と特徴
フェレットはイタチの仲間です。平均寿命は7〜8年くらいですが、10年以上生きることもあります。
夜行性なので昼間は眠っていることも多く、起こそうと抱き上げても起きないほど眠りが深いことも多々あります。
性格は好奇心旺盛で遊び好きで、人によく懐きます。
また、小さいうちは興味をもった物をなんでも噛んでしまう習性があるため、噛まれそうな場所を補強したり、食べてしまいそうになるものは捨てるか届かないところに置くなどの注意が必要です。
フェレットを飼う前の準備
フェレットを飼う前には、少なくとも以下の物を準備するようにしましょう。
・ケージ
・エサ入れ
・給水ボトル
・トイレとトイレ砂(オカラ製のトイレ砂は食べてしまうことがあります。)
・ハンモック
・おもちゃ(誤食しない素材や大きさのもの)
・フード(フェレット専用の物)
また、健康状態を把握することで病気の早期発見にもつながるため、お家に迎え入れて少ししたら、動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。そのための移動用のキャリーも準備しておきましょう。
日常のお世話について
フェレットは比較的お世話しやすい動物で、特別なお世話はほとんど必要ありません。
下記ではフェレットの日常のお世話のポイントや注意点について説明していきます。
<におい>
フェレットは独特な体臭がします。
こまめな掃除やシャンプーなどで臭いを軽減することはできますが、完全になくすのは難しいため、飼育前にどんなにおいか確認しておくと安心です。
<お手入れ>
ブラッシングは日常的に行い、シャンプーは月に1回程度行いましょう。また、爪が伸びてくると怪我をする恐れがあるため、伸び過ぎていないかこまめにチェックし、カットしていくとよいでしょう。
さらに、フェレットも犬や猫と同様に歯磨きをすることで歯周病を予防できます。
歯ブラシを使った歯磨きが理想ですが、嫌がる場合は歯磨きシートなどを利用してもよいでしょう。
フェレットによくある代表的な病気ついて
フェレットでよくある代表的な病気は以下の通りです。
・副腎疾患
・インスリノーマ
・リンパ腫
それぞれについて、解説していきます。
副腎疾患
副腎腫瘍は中〜高齢のフェレットによく見られ、腎臓の近くにある、副腎という小さな器官が腫瘍化する病気です。
症状としては、脱毛、外陰部の肥大(メス)、排尿障害(オス)、などがあります。
治療は体調や年齢を考慮しておこないます。
内科的治療はメラトニンという内服薬の投与や副腎から過剰に分泌されるホルモンを抑制する薬剤を接種します。
※当院では3週間ごとのホルモン治療を推奨しております。
外科的治療は副腎腫瘍の摘出を行います。
インスリノーマ
インスリノーマは、膵臓に腫瘍ができることでインスリンが過剰に分泌してしまい血糖値が低下する病気です。
高齢期のフェレットでよく見られ、症状としては、元気がなくなる、ふらつき、ヨダレが増加するなどがあります。
治療は内科的治療と外科的治療をおこないます。
外科的治療では腫瘍を摘出しますが、多くの場合併せて内科治療も必要となります。
高齢や健康状態により外科的治療が難しい場合は、ステロイド剤などの投与で血糖値を上昇させて低血糖を防いだり、高タンパク食の頻回摂取などの食事療法を行います。
リンパ腫
リンパ腫は血液細胞であるリンパ球が腫瘍化する悪性腫瘍です。
腫瘍化したリンパ球は全身の様々な部位で増殖し、増殖を阻止できない場合には、命を落とす可能性もあります。
症状としては、元気・食欲の低下、体重減少、貧血などの様々な症状があります。
治療は内科的治療が主体で、体調や年齢、悪性度の状態によって方法を選択していきますが、完全に治癒することは難しい病気です。
日頃から元気の有無や食欲などをよく観察し、異常がみられた場合はすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
フェレットは人によく懐き、飼い主さんを遊びに誘うことがあるほど遊び好きです。
日常のお世話は犬や猫とあまり変わりませんが、こちらでご紹介した内容以外にもフェレットに関してお困りのことがあれば、ぜひ当院までご相談ください。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
当院の診療案内はこちら
しかし、飼い方がよくわからないという方も少なくないでしょう。
そこで今回は、フェレットの飼い方について詳しく解説していきます。
フェレットの性格と特徴
フェレットはイタチの仲間です。平均寿命は7〜8年くらいですが、10年以上生きることもあります。
夜行性なので昼間は眠っていることも多く、起こそうと抱き上げても起きないほど眠りが深いことも多々あります。
性格は好奇心旺盛で遊び好きで、人によく懐きます。
また、小さいうちは興味をもった物をなんでも噛んでしまう習性があるため、噛まれそうな場所を補強したり、食べてしまいそうになるものは捨てるか届かないところに置くなどの注意が必要です。
フェレットを飼う前の準備
フェレットを飼う前には、少なくとも以下の物を準備するようにしましょう。
・ケージ
・エサ入れ
・給水ボトル
・トイレとトイレ砂(オカラ製のトイレ砂は食べてしまうことがあります。)
・ハンモック
・おもちゃ(誤食しない素材や大きさのもの)
・フード(フェレット専用の物)
また、健康状態を把握することで病気の早期発見にもつながるため、お家に迎え入れて少ししたら、動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。そのための移動用のキャリーも準備しておきましょう。
日常のお世話について
フェレットは比較的お世話しやすい動物で、特別なお世話はほとんど必要ありません。
下記ではフェレットの日常のお世話のポイントや注意点について説明していきます。
<におい>
フェレットは独特な体臭がします。
こまめな掃除やシャンプーなどで臭いを軽減することはできますが、完全になくすのは難しいため、飼育前にどんなにおいか確認しておくと安心です。
<お手入れ>
ブラッシングは日常的に行い、シャンプーは月に1回程度行いましょう。また、爪が伸びてくると怪我をする恐れがあるため、伸び過ぎていないかこまめにチェックし、カットしていくとよいでしょう。
さらに、フェレットも犬や猫と同様に歯磨きをすることで歯周病を予防できます。
歯ブラシを使った歯磨きが理想ですが、嫌がる場合は歯磨きシートなどを利用してもよいでしょう。
フェレットによくある代表的な病気ついて
フェレットでよくある代表的な病気は以下の通りです。
・副腎疾患
・インスリノーマ
・リンパ腫
それぞれについて、解説していきます。
副腎疾患
副腎腫瘍は中〜高齢のフェレットによく見られ、腎臓の近くにある、副腎という小さな器官が腫瘍化する病気です。
症状としては、脱毛、外陰部の肥大(メス)、排尿障害(オス)、などがあります。
治療は体調や年齢を考慮しておこないます。
内科的治療はメラトニンという内服薬の投与や副腎から過剰に分泌されるホルモンを抑制する薬剤を接種します。
※当院では3週間ごとのホルモン治療を推奨しております。
外科的治療は副腎腫瘍の摘出を行います。
インスリノーマ
インスリノーマは、膵臓に腫瘍ができることでインスリンが過剰に分泌してしまい血糖値が低下する病気です。
高齢期のフェレットでよく見られ、症状としては、元気がなくなる、ふらつき、ヨダレが増加するなどがあります。
治療は内科的治療と外科的治療をおこないます。
外科的治療では腫瘍を摘出しますが、多くの場合併せて内科治療も必要となります。
高齢や健康状態により外科的治療が難しい場合は、ステロイド剤などの投与で血糖値を上昇させて低血糖を防いだり、高タンパク食の頻回摂取などの食事療法を行います。
リンパ腫
リンパ腫は血液細胞であるリンパ球が腫瘍化する悪性腫瘍です。
腫瘍化したリンパ球は全身の様々な部位で増殖し、増殖を阻止できない場合には、命を落とす可能性もあります。
症状としては、元気・食欲の低下、体重減少、貧血などの様々な症状があります。
治療は内科的治療が主体で、体調や年齢、悪性度の状態によって方法を選択していきますが、完全に治癒することは難しい病気です。
日頃から元気の有無や食欲などをよく観察し、異常がみられた場合はすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
フェレットは人によく懐き、飼い主さんを遊びに誘うことがあるほど遊び好きです。
日常のお世話は犬や猫とあまり変わりませんが、こちらでご紹介した内容以外にもフェレットに関してお困りのことがあれば、ぜひ当院までご相談ください。
東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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