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2023-08-01

鳥にみられる感染症と予防方法について

鳥にはさまざまな感染症がみられますが、特に「オウム病」「PBFD(羽毛病)」「BFD(セキセイインコのヒナ病」は多くの鳥が感染する病気であるため、注意が必要です。
そこで今回は、オウム病・PBFD・BFDの感染症について原因や症状、治療方法、予防方法を詳しく解説していきます。




鳥の各感染症の原因

オウム病は細菌が原因で起こり、PBFD(羽毛病)とBFD(セキセイインコのヒナ病)はウイルスが原因で起こります。

<オウム病>
オウム病はクラミジアという細菌が原因で起こります。飼い鳥ではオカメインコやセキセイインコに多くみられ、糞便を介して感染します。また、オウム病は「人獣共通感染症」の1つであり、人にうつることもあります。

<PBFD>
PBFDはPBFDウイルス(サーコウイルス)が原因で起こり、糞便や分泌物、羽毛などを介して感染します。3歳以下の若い鳥に多くみられ、非常に感染力が高いという特徴があります。


<BFD>
BFDは鳥ポリオーマウイルスが原因で起こります。PBFD同様感染力が高く、繁殖場で流行するとヒナの死亡率が100%になることもあります


症状
症状は感染症ごとに異なります。





診断方法
オウム病、PBFD、BFDはいずれも遺伝子検査(PCR検査)を行うことで診断できます。



治療方法
オウム病は抗生物質の投与が必要となり、一般的には30〜45日程度の長期投与が必要になります。一方、PBFDとBFDに対する治療薬はないため、インターフェロン投与などで免疫力を上げるような治療を行います。



予防法や飼い主が気を付けるべき点
オウム病、PBFD、BFDはいずれもワクチンなどの予防法がないため、早期発見・早期治療が重要です。そのためには定期的に検査を受けることがおすすめです。
また、多頭飼育の場合、新しい鳥を迎える際には最初の2週間は念のため隔離するようにすると安心です。

なお、先程もご紹介したとおり、オウム病は人にもうつります。そのため、過度なコミュニケーションは避ける、鳥に触った後やケージの掃除後は手を洗う、こまめに掃除をするなどして、飼い主さんにもうつらないよう気を付けましょう。



まとめ
オウム病、PBFD、BFDは予防が難しく感染力も高いため、新しい鳥をお家に迎え入れたときはすでに感染症に罹っている可能性もあります。また、症状がみられる場合は、治療が遅れると予後が悪くなるため、早期発見・早期治療が何よりも大切です。そのため、羽の異常や食欲不振など、なにか気になる症状がみられる場合は、様子をみずにすぐに診察を受けるようにしましょう



東京都大田区下丸子で、犬・猫・フェレット・ウサギ・小動物・鳥・魚まで、幅広い動物の診療を行っている【まるこ未来動物病院】
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